頭の中は花畑でもいいじゃないか

20歳の女子大生がひたすら趣味について語るブログ

「息できないのは君のせい」

こんにちはhanaです。

今回紹介するのはBL初心者でも全然読める、

私的BL入門書トップ3には入る作品です(⌒∇⌒)

 

ピクシブコミックで常に上位を獲得していた

澄谷ゼニコ先生の

「息できないのは君のせい」

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天然たらしフルート王子×快楽至上主義バリサク男子

の楽団で出会う男たちのBLです。

過激なシーンも特にないので初心者向けでもあります。

キャラデザだけ見たら、BLの固定概念よろしく黒髪のいかついのが攻めでしょはいはいってなるけど、実は逆!!!なんですよ!!!はあ!!(必死)

この作者さんのpixivアカウントも私フォローしてるんですけど、他の作品も読んでみたら、男前受けが好きなのかな?って思いました(笑)

漫画家さんたちの趣味嗜好が究極に現れるのがBLですよね~

表現の自由に感謝~

自分の好みばっちりの作品に出会った時はもうこの世のすべてに感謝、アーメン状態になりますね私。さらに「こーゆー展開もありなのか!」という新しい扉を開く瞬間。うーんBLってマジで最高。可能性無限大。

 

それはさておき簡単にあらすじ

地域の市民吹奏楽団に所属している・バーテンダーの志筑

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彼は人生における最優先事項を‘‘快楽‘‘に置いていて、その価値観では恋愛するのは面倒くさいと考え、常にセフレを5人ほど抱えていた女たらし。

 

そして同じ楽団に所属している、普段は書店員である矢野。

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彼は‘‘優しすぎて怖い‘‘ほど優しい天然な王子様系男子で、イエスマンすぎたがために歴代の彼女6人にはフラれ、自分は恋愛に向いていないと思っています。

 

そんな彼らが楽団の練習終わりに向かう先はまさかのラブホ。

二人がセフレになったのは4年前。コンクール演奏後の興奮が収まらず、トイレで頭を冷やしているところを矢野に見られた志筑。そんな志筑に矢野は

「僕も同じで、、、少し外出ません?」

と呟きます。お互いノンケではあったものの、その時の快感が忘れられなくなった志筑は、演奏で抑えれれなくなった性的快感を自分と同じタイプの矢野と発散する。同性故に面倒くさい恋愛に発展はしないだろうと、セフレになることを提案。

それも「私生活では会わない」「お互い必要以上に関わらない」ことを約束に。

そんなこんなで、お互い恋人も作らず、4年間セフレを続けている二人の関係がある出来事をきっかけに変化していく、、、

といった感じの、前回と同じくセフレ関係拗らせまくったお話ですね。好み分かりやすすぎですね。

私の大好きなシーン。

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「志筑君、ブレス下手だね」

1話のここ!!こんなかわいい顔してるくせに雄感出しまくりのキスをする矢野、はんぱなく好き。ブレス下手って誰のせいよ。あんただろ。(タイトル伏線回収完了)

 

作品の空気感はこれでなんとなく分かって頂けるとおもいます。

これからはネタバレ込みの自分の感想を述べていきますよ~。

↓ネタバレ注意↓

3話にて、いつものようにホテルに入った二人。

しかし志筑の体調がよくないと気付いた矢野は、「体調悪い人を抱けるほど神経図太くない」と寝かせます。ただのセフレなんだから、やれないのなら帰ればいいのに。子守歌と称してフルートを弾き始めた矢野に(←ラブホで弾くんまじでシュールで笑う)志筑はびっくりしつつも、「お前のフルート嫌いじゃないから」と言いそのまま就寝。

それを聞いた矢野は一人こう呟きます。

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心臓ぶちぬかれた発言です。何回読んでも死にます。

そう、矢野はこの四年間、最初は興味本位だったにしても、欲に忠実な志筑のまっすぐな考え方がシンプルでいいなと惹かれ、密かに想いを寄せるようになっていたんです。

いつでもクールで無愛想な男がベッドで自分によがってる姿見たら、、ねえ。

矢野の言い方借りたら、そらもうズッブズブにはまりますよね~(尊い)。

 

対して志筑の方は4年たっても矢野の気持ちには気づきません。超鈍感。

でもある日ショッピングセンターで女の子(?)と歩く矢野の後ろ姿を見ます。

それを見て、昔苦手だと思っていた幼馴染の女の子に彼氏が出来たときに自分が好きだったんだと気付いた出来事を思い出します。その時と一緒じゃねーか!とやっと気づく志筑。

 

矢野を好きだと気付き始め、ホテルに行っても全然集中できなくなった志筑。このままじゃだめだとセフレを解消してくれと一方的に矢野に言ってしまいます。「好きだってバレるまでは一緒にいたい」と思っていた矢野の頭の中には色んな考えが駆け巡ります。「何が間違ってたのかな。」とホテルの前で涙を流す矢野。

切なすぎる、、、。元カノと付き合ってた時は別れても淡泊だった矢野が、ここまで涙を流すなんてそれだけ志筑に対する想いが本気だってこと。

志筑の方も、恋愛に発展しないために男とセフレになったのに、こうなってしまった自分を受け入れるのも簡単じゃないと思うから、距離を置くのまじでつらい、、もどかしい。

 

セフレ解消次の日の練習日・いつも完璧人間なはずなのに絶不調の矢野。

自分のせいだとは1ミリも考えていない志筑に、矢野に好意を寄せる女子高生の淳子ちゃんが喝を入れます。

「矢野さん ぼーっとしてる時はだいたい志筑さんの方見てるんです」

ここでは悲しいほどに当て馬な彼女。矢野も恋愛に関しては基本的にダメダメな人間なので、これから矢野以上に素敵な人が現れることを願うばかりです。

淳子ちゃんの言葉を聞き、はっきりさせなければと矢野を呼び出す志筑。

「俺のこと好きなの?」と聞く志筑に慌てまくる矢野。

なんで今までばれてないのよってくらいわかりやすい。(笑)

そんな矢野に志筑は、女の子と歩いているのを見て嫉妬したことを正直に言います。

恋人になる?と矢野は聞きますが志筑は、矢野を好きになったのは自分に都合がいいからだということ、矢野からもらえるものに対して自分がやれるものがないから不釣り合いだと返します。そんな志筑に矢野は、今までに何気なく志筑からもらった言葉を思い返し、嬉しかったんだと言います。

「何かをあげたり貰ったりで 好きの重さ量るなら 不釣り合いなんかじゃないよ。志筑くんが気づいてないだけで僕色んなものもらってるから」

なんて素敵すぎる言葉、、、ううううう。(´;ω;`)ウッ…

本当に好きでこの言葉。

両想いといっても、必ずしも二人の気持ちが釣り合ってるというのはリアルでもそうそうないと思います。それでも何気ないやりとりの中で相手から貰った言葉っていうのは、言った本人は覚えていなくても、受け取った側にとっては大きなことだったり。

目に見える物だけじゃなくて、一見意味のないように見える小さなやりとりが、二人の関係を築くものに十分足りる材料なんだなって思いました。

この「ギブアンドテイク」が恋愛にとって大事なんだよね。って気づかされました。最高だよまじで。漫画は人生の教科書!!!!

 

「もしだめならその時は一緒に大怪我してみよう」

「、、、そうだな」

 

おめでとう!!!!!長かったね!!!!

幸せになってくれ!!!なみだなみだ

ちなみに志筑が見た女の子っていうのは矢野の甥っ子でした。

よかったねえ(笑)

 

無事にお付き合いを始めた二人のその後も描かれていて軽率に死にます。

あれだけ恋愛は快楽優先だと言っていた志筑が「もっと他の事も」と言うとことかおかしくなっちゃいそうでした。どんだけ殺す気なんこの男。

番外編では朝チュンのシーン、電子限定版では志筑が下になったいきさつなど描かれていて最高です。後者に関してはネームだけなんですけど、めちゃめちゃ面白かった。

 

し!!か!!も!

この作品続編が決定してるんです~(´;ω;`)

最高!!!!!

まだまだ恋人になった彼らを見れるということで非常に嬉しい。

志筑のデレや矢野の雄みがパワーアップしてるの間違いなしやん~死ぬ~

 

首長くして待ちましょう!!

ではでは~

hana